アンチエイジング(anti-aging)とは「抗加齢」を意味する言葉です。美容という観点から考えてみると、アンチエイジングは永遠のテーマです。というのは、人間は加齢することで筋肉や肌などが劣化してしまうことによって、若いときと比べるとみずみずしさがなくなってしまい、このような状態が進行していくことに対してなんとかしたいと思うのがアンチエイジングの根本的な原因です。実際には華麗が進行するということに対しては逆らうことは出来ませんので、アンチエイジングは「抗老化」となります。そもそもどうして加齢することで「老化」が進行するのかというと、活性酸素などによる細胞膜の酸化、若さを保つためのホルモン分泌の減少、精神的弱体化が始まり生きがいを失うことなどを上げることが出来ます。

アンチエイジング点滴とは

このような状態を改善することがアンチエイジングということになりますが、実際に具体的には様々な方法があります。実際に美容整形外科などをチェックしてみると、薬で処方するという方法以外に、注射や点滴をすると言った施術があります。薬でアンチエイジングに対処する方法と注射や点滴を使用してアンチエイジングに対処するという方法の違いは、薬で処方する場合には、体が薬を吸収する場合には個人差がありますので、効果が早い人もいる一方で時間がかかったり、人によっては効果がそれほどなかったという場合もあります。アンチエイジングの注射や点滴の場合は、直接血管内に注入することになりますので、効果に関しては内服薬と比べるとかなり高いものになります。

そこで、アンチエイジング点滴にはどのようなものがあり、どのような効果があるのかもう少し詳しくご説明したいと思います。

アンチエイジング点滴で特に多くの人に人気があり、実際に効果が高いのは、高濃度ビタミンC点滴です。
ビタミンCは美白効果があることでよく知られていますが、ビタミンCの効果は
それだけでなく抗ウイルス効果、抗アレルギー効果、抗酸化作用、抗ガン作用など、様々な良い効果があることがわかっています。また、ビタミンCを食事などで食べて摂取する経口摂取ではなく、高濃度のビタミンCを点滴すると血中濃度が上昇し、体内の活性酸素を除去します。このように高濃度ビタミンC点滴が強力な抗酸化作用を発揮することで美容・健康両面でのアンチエイジングが可能になるのです。
また、抗酸化作用の過程でビタミンCは大量の過酸化水素を発生します。正常な細胞はもともと生体内にある酵素で過酸化水素を中和し何の影響も受けませんが、がん細胞はこれを中和できないため壊死するといわれています。つまり、高濃度ビタミンCはがん細胞にとって“天然の抗癌剤”でもあるわけです。しかも、ビタミンCは通常の抗癌剤とは異なり副作用がないのが特徴です。

高濃度ビタミンC点滴の効果

次に高濃度ビタミンC点滴には具体的にどのようなアンチエイジング効果があるのかということをご説明します。
高濃度ビタミンC点滴の代表的な効果は、下記の通りです。
・美白効果:高濃度ビタミンCは、メラニンの産生を抑制し、シミや色素沈着を薄くする効果があります。
・コラーゲン生成促進効果:高濃度ビタミンC点滴は、肌のハリや弾力のもととなる繊維芽細胞の働きを高め、ハリと弾力を保つ効果があります。
・活性酸素除去作用:高濃度ビタミンC点滴は、ニキビやシワ、シミなどの老化の原因となる活性酸素から肌を守る効果があります。
・保湿作用:高濃度ビタミンC点滴は、保湿因子を高め、乾燥しにくい肌を作る効果があります。
・疲労回復効果:高濃度ビタミンC点滴は、有害な活性酸素に対する抗酸化作用が強く全身の倦怠感や疲労の回復を早める効果があります。
・免疫力向上:高濃度ビタミンC点滴は、リンパ球の働きを高めることで免疫力を増強させ、風邪やウィルスによる感染症を防止して全身の健康から美肌を作る効果があります。

以上が高濃度ビタミンC点滴の特徴となりますが、素材がビタミンCということもあり、副作用が一般的にはないということも、高濃度ビタミンC点滴の人気の秘密でもあります。